Erinaです。
品詞について深く掘り下げていきます。
「冠詞をどこにつけたらいいのかわからない…」
「a、an、theの違いがよくわからない…」
日本語には冠詞が存在しないため、悩まれる方も多いですが、取り組んでみると英語の世界がわかってきて、楽しくなりますよ!
Let's get started!!!
Contents
冠詞とは?
「名詞の前に置いて、その名詞が一つなのか、特定の物なのかを表す言葉」です。
置く場所は名詞の前です。
種類は少なく、「a」「an」「the」の3つだけです!
「a(an)」と「the」の違い
・(いくつかあるうちの)1つである場合 ⇒ a, an
・特定、特別なものの場合 ⇒ the

「ん!?まだイメージしにくいんですが…」
「言ってること、教科書や文法書と同じじゃないですか!
それでも理解できないから困ってるんですよ!」
そうですよね!もう少し詳しくしていきます!
特定、特別を意味する「the」
映画「ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)」はご存知ですか?
リングの前に「the」がついていますね。
タイトルにあるように「リング」が物語のカギなんです!
(たとえ観たことがなくても、なんとなく指輪が大事そうですよね?)
「特別な指輪」なんです!なので、「the」でなくてはダメなんです!
もし、タイトルが「ロード・オブ・ア・リング(The Lord of A Ring)」だったとしたら?
世の中にある全ての指輪のうち、(どれでもいい)1個の指輪になってしまいます。
私が持っている指輪でも良いですし、近所のアクセサリーショップに売っている物でも良いですし、道に落ちている指輪でも、なんでもよくなってしまします。
(それだと物語がすすまなくなってしまいますね…)
話し手と聞き手の「共通認識」のあるもの
例えば「そのカバンとって!」と言っても
聞き手が「あ~あれね。」とわかる場合は「the」を使うことができます。
お互いが知っているもの(こと)、共通認識がある場合は
「the」を使うことができます。
世の中に1つしかないもの
「the」を前につける名詞として、世の中に1つしかないもの、すべての人に共通・共有しているものです。
- the earth(地球)
- the sun(太陽)
- the moon(月)
- the Pacific Ocean(太平洋)
- the west(西)
※西という方角は全ての人に共通しています。「西どっち?」と聞かれたら、指す方角は皆一緒ですよね。
「a」と「an」の使い分け
「an」を使う時は後ろの名詞が「a」「i」「u」「e」「o」の発音で始まるときです。
- an apple(1個のリンゴ)
- an idea(1つの考え)
- an umbrella(1個の傘)
- an eraser(1個の消しゴム)
- an orange(1個のオレンジ)
- an hour(1時間)
hourの発音は[ɑuə(r)]で「ɑ」の音で発音するため冠詞は「an」です。
「a」を使う時は後ろの名詞が「a」「i」「u」「e」「o」の以外の発音で始まるときです。
- a computer(1台のコンピューター)
- a cup(1個のカップ)
- a book(1冊の本)
- a house(1軒家)
- a dictionary(1冊の辞書)
- a university student(1人の大学生)
universityの発音は[juːnəvə́ː(r)sɚti]で「j」の音から始まるので冠詞は「a」です。
基本、uで始まる単語で「ユ」発音のときは[ju]発音なので、冠詞は「a」になります。
(a UFO, a user, a utility など)
uで始まる単語で「ア」発音のときは[Λ]発音なので、冠詞は「an」になります。
(an umbrella, an uncle, an undergraduate など)
なぜ「an」があるのか!?
「a」だけでいいじゃないか!というお声を頂いたことがあります。
理由は「anをつけたほうが言いやすいから」です。
「a apple」を言うと、「ア アプル」となり、アが重なって言いにくいですよね。
もともとは「one」だった!
「one」の意味は「1、1つ」です。
ずーっと前は「a(an)」がなく、「one」を使っていました。
one paper, one notebook, one orange...
使っていくうちにどんどん短くなっていき
「one ⇒ an ⇒ a」と変化していったそうです。
anからaになったが、言いづらいもの(発音の始めがa, i, u, e, oの時)にはanをつけて発音していったという感じです。
「the」の発音
theの発音は後ろの名詞によって変化することがあります。
変化の仕方は「a(an)」と同じです。
後ろの名詞が「a」「i」「u」「e」「o」の以外の発音で始まるとき「ディ」[ði]
初めて英文法って面白い!と思わせてくれた本
何やっても英文法の勉強が続かない…
という人には強くオススメします!!
最後に|楽しみながら英文に触れていこう
これから英語を読んだり、聞いたりするときに冠詞に注目してみると面白くなります!
「あ、この単語の前にtheがついている…ということは話し手にとって特別な物なのか。」
「theを発見!これは世の中に1つしかないものだ!なるほど…だからtheをつけるのか。」
のような感じで発見を楽しんでみてください^^
話すときはあまり冠詞を気にしすぎないようにしてください。
大切じゃない、と言っているわけではありません。
気にしすぎて話せない…。となるようでしたら、一旦横に置いておきましょう。
冠詞を付け忘れたり、発音を間違えたり、theをつけるものにa(an)をつけてしまったり…
間違えながら覚えていきましょう!!!
「間違えてはいけない。」という考えを手放しましょう!
間違えても誰も怒ったり、呆れたりしません。
むしろ一生懸命、英語を勉強していることがすごい!です。
バカにしたり、嫌味を言ってくる人とはそっと距離を置きましょう。
日本語にない英語の表現を難しいと思うのではなく、ぜひ面白がりながら取り組むと
英語が一気に楽しくなっていきます!
Thanks.