英文法 英語

【基礎英語】「冠詞」の使い分け|品詞を深く学んでいこう!

2020年5月26日

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Erinaです。

品詞について深く掘り下げていきます。

・冠詞をどこにつけたらいいのかわからない…。
・a、an、theの違いがよくわからない…。
・theをつけるのは、どんな時?

日本語には冠詞が存在しないため、悩まれる方も多いですが、取り組んでみると英語の世界がわかってきて、楽しくなりますよ!

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■:冠詞とは?|名詞が1つか、特定かを表す

冠詞

名詞の前に置いて、その名詞が一つなのか、特定の物なのかを表す言葉

置く場所は、名詞の前です。

種類は少なく、「a」「an」「the」の3つだけです!

 

■:「a(an)」と「the」の違い

冠詞の後にくる名詞が

  • (いくつかあるうちの)1つである場合 ⇒ a, an
  • 特定、特別な物の場合 ⇒ the
「ん!?まだイメージしにくいんですが…」
「言ってること、教科書や文法書と同じじゃないですか!それでも理解できないから困ってるんですよ!」

もう少し詳しくしていきます!

 

▶ 特定、特別を意味する「the」

映画「ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)」はご存知ですか?

リングの前に「the」がついていますね。

タイトルにあるように「リング」が物語のカギなんです!
(たとえ観たことがなくても、なんとなく指輪が大事そうですよね?)

特別な指輪」なんです!なので、「the」でなくてはダメなんです!

もし、タイトルが「ロード・オブ・ア・リング(The Lord of A Ring)」だったとしたら?

世の中にある全ての指輪のうち、(どれでもいい)1個の指輪になってしまいます。

私が持っている指輪でも良いですし、近所のアクセサリーショップに売っている物でも良いですし、道に落ちている指輪でも、なんでもよくなってしまします。

(それだと物語がすすまなくなってしまいますね…)



話し手と聞き手の「共通認識」のあるもの

例えば「そのカバンとって!」と言っても
聞き手が「あ~あれね。」とわかる場合は「the」を使うことができます。

お互いが知っているもの(こと)、共通認識がある場合
「the」を使うことができます。

 

▶ 世の中に1つしかないもの

「the」を前につける名詞として、世の中に1つしかないもの、すべての人に共通・共有しているものです。

  • the earth(地球)
  • the sun(太陽)
  • the moon(月)
  • the Pacific Ocean(太平洋)
  • the west(西)
    ※西という方角は全ての人に共通しています。「西どっち?」と聞かれたら、指す方角は皆一緒ですよね。

 

▶ 「a」と「an」の使い分け

「an」を使う時は後ろの名詞が「a」「i」「u」「e」「o」の発音で始まるときです。

  • an apple(1個のリンゴ)
  • an idea(1つの考え)
  • an umbrella(1個の傘)
  • an eraser(1個の消しゴム)
  • an orange(1個のオレンジ)
  • an hour(1時間)
注意

hourの発音は[ɑuə(r)]で「ɑ」の音で発音するため冠詞は「an」です。

 

「a」を使う時は後ろの名詞が「a」「i」「u」「e」「o」の以外の発音で始まるときです。

  • a computer(1台のコンピューター)
  • a cup(1個のカップ)
  • a book(1冊の本)
  • a house(1軒家)
  • a dictionary(1冊の辞書)
  • a university student(1人の大学生)
注意

universityの発音は[juːnəvə́ː(r)sɚti]で「j」の音から始まるので冠詞は「a」です。

基本、uで始まる単語で「ユ」発音のときは[ju]発音なので、冠詞は「a」になります。
(a UFO, a user, a utility など)

uで始まる単語で「ア」発音のときは[Λ]発音なので、冠詞は「an」になります。
(an umbrella, an uncle, an undergraduate など)



なぜ「an」があるのか!?

「a」だけでいいじゃないか!というお声を頂いたことがあります。

理由は、anをつけたほうが言いやすいからです。

「a apple」を言うと、「 」となり、アが重なって言いにくいですよね。

「an apple」⇒ 「ア」のように、くっついて発音することでいいやすくなります。

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もともとは「one」だった!

「one」の意味は「1、1つ」です。

ずーっと前は「a(an)」がなく、「one」を使っていました。

one paper, one notebook, one orange...

使っていくうちにどんどん短くなっていき
「one ⇒ an ⇒ a」と変化していったそうです。

anからaになったが、言いづらいもの(発音の始めがa, i, u, e, oの時)にはanをつけて発音していったという感じです。

 

▶ 「the」の発音

theの発音は後ろの名詞によって変化することがあります。

変化の仕方は「a(an)」と同じです。

後ろの名詞が「a, i, u, e, o」の発音で始まるとき「」[ðə]
後ろの名詞が「a, i, u, e, o」以外の発音で始まるとき「ディ」[ði]



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■:最後に|楽しみながら英文に触れていこう

これから英語を読んだり、聞いたりするときに冠詞に注目してみると、面白くなります!

「あ、この単語の前にtheがついている…ということは話し手にとって、特別(特定)な物なのか。」
「theを発見!これは世の中に1つしかないものだ!なるほど…だからtheをつけるのか。」
のような感じで発見を楽しんでみてください^^

 

話すときは、あまり冠詞を気にしすぎないようにしてください。

大切じゃない、と言っているわけではありません。
気にしすぎて話せない…。となるようでしたら、意識をいったん、外してみるのおすすめします。

 

冠詞を付け忘れたり、発音を間違えたり、theをつけるものにa(an)をつけてしまったり…

間違えながら覚えていきましょう!!!

「間違えてはいけない。」という考えを手放しましょう!

 

間違えても誰も怒ったり、呆れたりしません。
むしろ一生懸命、英語を勉強していることがすごい!です。

バカにしたり、嫌味を言ってくる人とはそっと距離を置きましょう。

 

日本語にない英語の表現を難しいと思うのではなく、ぜひ面白がりながら取り組むと
英語が一気に楽しくなっていきます!

 

Thanks.

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Erina

英語講師|元営業ウーマン|学生時代、英語が大の苦手|大学生の時、オーストラリア留学で価値観変わる|英語苦手な初心者に向けて、わかりやすく、英語の楽しさを発信
TOEIC320点→835点|英検準1級|TESOL
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