Erinaです。
・そもそも、分詞構文とは?不定詞(副詞的用法)とは?
・どういう時に、使うの?
こういった疑問に答えます。
Let's get started!!!
Contents
■1.分詞構文とは?不定詞(副詞的用法)とは?
品詞 | 動詞の形 | 文法書に書かれている意味 | |
分詞構文 | 副詞 | 動詞の進行形 (Ving) |
・~しながら… ・~そして… ・~のとき… ・~なので…(原因・理由) |
不定詞(副詞的用法) | 副詞 | to 動詞の原形 (to V) |
・~するために…(目的) ・~して…(感情の原因・理由) ・~だから…(判断の根拠) ・~したら…(結果) |
二つに共通していることは、「副詞」であることです。
副詞とは?
名詞以外(動詞、形容詞、文全体)を説明する言葉
※過去分詞形での、分詞構文もありますが
本記事では、分詞構文の進行形の形のみ、の説明となります。
それぞれの意味の、例文を見ていきましょう。
分詞構文の例文
~しながらI was on the bed, reading a book.
本を読みながら、ベッドにいました。
そして~
My mother cooks, using many spices.
母は、たくさんのスパイスを使って、料理をします。
~のとき
Arriving at the bus stop, I found the bus I had to get on had already left.
バス停についたとき、私が乗るべきバスがすでに出発していたことがわかった。
~なので:理由、原因
Being so exhausted, I went to bed early.
とても疲れ切っていたので、早めに寝ました。
不定詞(副詞的用法)の例文
~するために:目的I have to save money to buy a new laptop.
新しいノートパソコンを買うために、貯金しなきゃ。
~して:感情の原因、理由
I'm happy to meet you.
あなたに会えて、嬉しいです。
~だから:判断の根拠
I was disappointed to know the team lost.
そのチームが負けたことを知って、がっかりした。
~したら:結果
My son grew up to become a singer.
息子は成長して、歌手になった。
意味が多い!覚えられない!と思いませんか?
それにネイティブが、これらを全て意識して、使い分けているとは、思えません!
分詞構文と不定詞(副詞的用法)の意味を見ると、どちらにも原因・理由があります。
これはもう、混乱しますよね。
■2.分詞構文と不定詞(副詞的用法)を簡単に使い分ける方法
シンプルに核のみ、おさえていきましょう!
分詞構文:同時進行
分詞構文の形を見ると…「動詞の進行形」です。
動詞の進行形は「今まさに~している最中です。」という意味を持っています。
形から見てわかる通り、進行している
すなわち、分詞構文を挟んだ文章は、同時に起こっていることを表します。
先ほどの例文では、意味は分けられていましたが
全て同時点で、行われています。
「その(状態の)まま、~する。」という感覚を持っていれば
大体の文章の意味を、捉えることができます!
I was on the bed, reading a book.
「本を読む」と「ベッドにいる」は同じ時:ベッドにいる状態のまま、本を読む。
My mother cooks, using many spices.
「母は料理する」と「たくさんのスパイスを使う」は同じ時
Arriving at the bus stop, I found the bus I had to get on had already left.
「私がバス停についた」と「乗るべきバスがすでに出発していたことがわかった」のは同じ時
Being so exhausted, I went to bed early.
「疲れ切っていた」と「早めに寝た」は同じ時:とても疲れ切っていた状態のまま、私は早めに寝た。
不定詞(副詞的用法):目的
不定詞の形は、「to+動詞の原形」です。
toの後ろには、目的地(ゴール)がきます。
I went to the museum.
美術館へ行った。
こちらは前置詞toですが、美術館は向かう目的地、ゴールです。
不定詞でも、toの感覚は同じです。
行動に対する目的を、to以下の文章で説明します。
「~をする(実際の行動)、…のため(目的)」という感覚を持っていれば
大体の文章の意味を、捉えることができます!
ただし、目的の訳に当てはまらないときは
・結果「~したら…だった。」
・理由「~だから」(※その感情[状態]になった理由)
のどちらかで、訳してみると当てはまります!
I have to save money to buy a new laptop.
私は貯金しなきゃいけない。(目的)新しいノートパソコンを買うため。
I'm happy to meet you.
私は嬉しい。(感情の理由)あなたに会えたから。
I was disappointed to know the team lost.
私はがっかりした。(感情の理由)そのチームが負けたことを知ったから。
My son grew up to become a singer.
息子は成長した。(目的)歌手になるため。→違和感を感じたときは「結果」
息子は成長して、(結果)歌手になった。
分詞構文と不定詞(副詞的用法)をイメージで、とらえていきましょう。
分詞構文 ⇒ 同時進行
I was on the bed, reading a book.
不定詞(副詞的用法) ⇒ 目的
I have to save money to buy a new laptop.
分詞構文と不定詞(副詞的用法)の原因・理由の使い分け
分詞構文も、不定詞(副詞的用法)の意味の中に、原因・理由があります。
分詞構文の原因・理由
①:状態(感情)が理由の時
Being so exhausted, I went to bed early.
とても疲れ切っていたので、私は早めに寝ました。
状態:とても疲れ切っていたから(理由)
行動:早めに寝た
Being in a hurry, I picked up a taxi.
急いでいたので、タクシーを拾った。
状態:急いでいたから(理由)
行動:タクシーを拾った
②:それ以外の理由
Not knowing what to do, I asked my teacher.
何をすべきかわからなかったので、先生に尋ねた。
Having read the novel, I knew about the story.
(すでに)その小説を読んでいたので、私はどんな話か知ってた。
Never having talked to his boss before, he was nervous.
彼は今までに、一度も上司と話したことがなかったので、緊張した。
さらに詳しく
・分詞構文の否定形は、分詞構文の前に、not, neverを置きます。
・「having+過去分詞形」で主節文章よりも、前のことを表します。
不定詞(副詞的用法)の原因・理由
主語がその感情や状態になった理由を表したいとき、に使います。
不定詞(副詞的用法)で原因・理由を表すときは、前に形容詞があります。
I'm happy to meet you.
感情:嬉しい
理由:あなたに会えて
I was disappointed to know the team lost.
そのチームが負けたことを知って、がっかりした。
感情:がっかりした
理由:チームが負けたことを知った
He must be rich to have cars.
数台の車を持っているから、彼はお金持ちに違いない。
状態:お金持ちに違いない
理由:数台の車を持っている
まとめると…
分詞構文 ⇒ いろんな場面がある
不定詞(副詞的用法) ⇒ 形容詞(感情・状態)の理由
■3.分詞構文と不定詞(副詞的用法)を使う時
使いこなすためには!
シチュエーションを想像しながら、多くの例文に触れていきましょう!
分詞構文 ⇒ 同時進行と理由
不定詞(副詞的用法) ⇒ 目的(結果)と感情の理由
という特徴を意識しながら、音読練習すると、感覚がつかめてきます!
分詞構文を使った例文
同時進行I was at the airport, getting into a taxi.
空港にいて、タクシーに乗ろうとしていた。
I’m in the living room, watching movies I recorded.
私はリビングにいて、録画した映画を見ています。
She just ran out of there crying.
彼女は泣きながら、出ていった。
You must be by my side, protecting me.
そばにて、私を守って。
Talking to pretty girls, I’m nervous.
かわいい女の子と話すとき、緊張する。
理由
Being a good pianist, she can play many songs.
彼女はすごいピアニストなので、多くの曲を演奏できる。
Not knowing what to do next, I started walking around.
次に何をすればいいか、わからなかったので、周辺を歩き始めた。
Not having slept for 2 days, I couldn't do anything.
2日間寝ていなかったので、何もできなかった。
Not having been to America before, I was impressed with the Statue of Liberty.
アメリカに今まで訪れたことがなかったので、私は自由の女神に感動した。
Not having heard the news, I’m fine.
そのニュースを聞いていなかったので、大丈夫です。
不定詞(副詞的用法)を使った例文
目的Mike took his girlfriend to their favorite restaurant to celebrate her birthday.
マイクは彼女の誕生日を祝うために、お気に入りのレストランに、彼女を連れていった。
I have been studying very hard to pass the exam.
試験に受かるために、一生懸命勉強しています。
You have to allow yourself to be weak in order to grow stronger.
より強く成長するためには、自分自身の弱さを認めなきゃ。
I got up early in order not to be late.
遅刻しないように、早く起きました。
in order toを使う時
- 「目的」の意味を伝えたいときのみ(結果、理由の意味を表すときは、使えない)
- 否定の意味を入れたいとき「~しないため」は、toの直前に否定語を置く
結果
I opened the window to find it snowing.
窓を開けたら、雪が降っていることがわかった。
I went to the restaurant with my friend only to find it closed.
私は友人とレストランへ行ったが、定休日であることがわかった。 ※only to V(原形) …したが、(結局)~する結果に終わった。
感情の理由
I was pleased to see my old friends.
古くからの友人たちに会えて、嬉しかった。
She was really sad to hear the news.
彼女はその知らせを聞いて、とても悲しかった。
分詞構文、不定詞(副詞的用法)のまとめ
分詞構文
同時進行と理由
不定詞(副詞的用法)
目的、結果と理由
⇒ 理由に関しては、感情や状態(形容詞)の理由
Thanks.
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